パソコンを持っている人なら必ず数枚は持っているCD-ROMですが、これを物理的に壊して構造を見た方というのは少ないのではないでしょうか。
よくCD-ROMのパッケージに「記録層」「保護層」なんて説明書きがあったりしますが、そう書かれてもピンと来ないのが実情ってものです。構造を見るには「分解」するのが一番!という事で、要らなくなったCD-ROMの処分がてらに見てみる事にしました。
最近はディスク用のシュレッダーなんて物もありますが、うちにそんな物がある訳無いので自力で破壊です。ディスクのほとんどを占める透明なプラスティック部分(基盤)の材質により割れ方が違うのが、面白いというか意外というか。
日本のメーカーのもの(でも台湾製のもあり)でも外国物でも基本的にかなり硬くて割りにくいのですが、安い台灣ブランドの物は折っても白く筋がついて繋がったままで、なかなか綺麗に割れてくれない物が多いのに対し、日本メーカーのそこそこな値段のものは、割れる時は綺麗にパキッと割れました。
で、問題の「構造について」ですが。まずは写真をご覧下さい。

…世間一般では、基盤面の傷の方が重要視されているようですが。以前CDの収納用品を眺めていたら、基盤面に貼るシールみたいなモノも発見しましたし(件のシールを貼ればケースが不要なので、省スペースと言いたいらしい)。
実際に現物を見てみると、基盤面は硬くてそこそこ厚い丈夫な樹脂ですが、記録層のある方は
ぺらぺらの塗膜みたいなモノですよ?!しかも薄~い塗膜の上にこれまた薄~い保護用の塗装をしただけなので、全部あわせてもコピー用紙の半分以下みたいな厚さしかありません。割った部分からめくって起こし、そのままピリピリと剥いてみましたが、何だか日焼けした肌の皮を剥いている気分です。
多分CD-ROMだけでなく音楽CDも同じような構造なんでしょうね。よくCDの取り扱いの注意に「油性ペンで書き込んだり溶剤で拭いたりしないで下さい」とあるのもうなずけます。
だいぶ前に「音楽CDのレーベル面にカッターなどで放射線状に傷をつけると、音がマイルドになる」なんて裏技をどこぞで見まして、「読み取り面ではなくレーベル面なので大丈夫!」とか書いてあった記憶がありますが、全然「大丈夫」じゃないじゃないですか。思い切り記録面に傷つきますって!( ̄△ ̄|||)
と言う訳で教訓。CDは
レーベル面に傷がつかないように気をつけましょう。基盤面の傷は研磨すれば無くなりますが、レーベル面は研磨できませんからね~。
そして次は、是非DVDディスクを破壊してみたいです。今の所要らないディスクが無いのですが、そのうちやってみようかと思ってます。( ̄ー ̄)