全然違うネタを書こうと思ったのに、たまたまとても興味深い記事を見つけてしまったので、ワタシもちょっと語りたくなりました。
「
らくだのひとりごと」というブログの「
席を譲らなかった若者」という記事でして、内容は見て頂けばわかりますが、要約して書くと「ハイキング帰りのお年寄りが、連れのお年寄りの女性を座らせるために、席を譲らない若者の事について愚痴を言って目の前の茶髪の若者を退けようとした所、この若者が年金問題などを持ち出しつつ反論し、席を譲らなかった」という感じです。
これを読んでまず思ったのが、この愚痴を言った老人が「年寄りに席を譲るのは当たり前だろう」と決め付けた態度で、しかも陰湿なのが腹立たしいなと。
具合が悪そうとか外傷などにより立つ事が辛そうな人、立てなくはないけれど明らかに立っている事に危険な感じがする人(今にも倒れそうとか、抱えている子供を落としそうとか)に席を譲るのは当然だと思いますが、席を譲るか譲らないかは個人の判断による事だと思うので、無理強いするべきではないと思います。席を譲る方は「この人を座らせてあげたい」と思ったら譲ればいいし、「この人には譲れない」と思ったら譲らなければ良いのです。譲られる方は譲ってもらえたら感謝すべきだし、譲ってもらえなかったら皆が何らかの事情で出来なかったか、共感を得られなかったのだと思って諦めるべきですね。
このお話の状況だと、愚痴を言っていた老人は「疲れていたから座りたかった」と言うより、「先に座った1人の隣に席を取りたいから、年寄りであることを口実に席を譲るように遠まわしに迫った」という感じを受け取れる訳で、その若者が「元気そうなのに自分達を陰湿に退けようとしている腹立たしい年寄りになぞ席を譲りたくない」と思う気持ちは、褒めはしませんが否定できるものではありません。
誰だって人に褒められたら悪い気はしませんが、けなされたら気分が悪くなるのは当然の事ですよね。心の広い人ならけなされてもかわせるかもしれませんが、最近は特にいろいろな事情で心にゆとりを持てない人が増えている気がするので、衝突してしまうのも無理はありません。かく言う私も、嫌なことをする人に親切にしてあげられる程人格が出来ていませんので、こんな状態では絶対席を譲りませんよ。
ただこの若者の方も、悪口を悪口で返したらどうなるかは考えるべきだと思います。土曜日に出勤が嫌なら仕事を替われば良いのだし(若ければ機会はある訳で)、自分が年金を貰えなさそうなのはこの老人の所為ではないのですから、そんな話をしても無駄な訳です。「最近の若者はけしからん」と愚痴ばかりたれる、年だけとって人格が出来ていない年寄りに、「最近の年寄りはけしからん」などと言った所で、話は良い方向には向かわないでしょう。
咄嗟の悪口でここまで言えるのはそれなりにスゴイですが、そんな風に考えられるならその場を丸く治める方法も考えるように努力した方が良いですね。横柄で頑固な老人はもう修正不能ですが、若ければまだ修正可能なので、自分が年をとった時にこの老人と同じ事を言う人間にならない為に努力をすべきです。お互いに愚痴を言い合うだけでは、何も解決しませんもの。
…な~んて書くのは簡単ですが、実行するのは難しいんですよね。私も「いい大人」になれるように、努力しなくては。(;´Д`A
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