最近2回ほど某大学の入試業務の手伝いをしています。ワタシは大学に行かなかったのですが、今は高校から大学に進学するのが当たり前のようになっているんですかねぇ。
で、今やっている仕事は入学願書の開封とチェックなんですが、見ていて思った事を呟いてみます。
その1 写真がスゴい。 入学願書って、自分のこれからの人生を賭けた重要書類だと思うんですが。そういった意味では、就職の時の履歴書に近いものがありますよね。まぁ趣味特技やアピールポイントなんかは、良くも悪くも学校の先生が書いてくれて、本人は内容を知る事が出来なかったりするんですけど。
その「行きたい学校に自分をアピールする重要書類」の写真が、睨まれているようで怖かったり、やけにラフな格好で髪の毛が寝癖のようにぶっ飛んでいたり、人生に疲れたような顔をしていたりするのって、どうなんでしょう。折角先生方が書類で「学習意欲が旺盛である」とか「将来に向けて熱心に取り組んでいる」なんて書いてくれていても、選考の人達が写真を見て「本当にやる気あるんだろうか…」と疑問に思うかもしれませんよ。(;´Д`A
ワタシも過去の写真は人の事を言えないような物がありますが、願書にしろ履歴書にしろ、写真は
自分が気に入った物を貼るのが一番だと思います。まぁ証明写真の類で気に入ったものというのも難しいかもしれませんが、出来上がったものを見て良い印象を受ける写り方なら問題ないでしょう。知らない人に自分の第一印象を伝えるものなのですから、自分が気に入らない写真は避けたほうが良いと思います。
あと欲を言えば、履歴書の写真と違って化粧は出来ませんが、出来れば目立つニキビをコンシーラーで隠す程度は男女を問わずした方が良いと思いますし、写真を撮る時に目を少し大きめに開けて、口元を少し上げたほうが良いと思います。そうすると健康的でやる気のある顔に写ります。将来的には履歴書に使える技ですよ。
その2 貼り方がスゴい。 書類には写真とか、場合によってはセンター試験の書類の一部、振込用紙などを貼り付ける場所がありますが、のりが弱くて浮いたり剥がれてしまっていたり、しっかりくっついている代わりに土台の書類がボコボコに変形していたりします。多少の歪みは仕方ないとは思いますが、中には激しく歪んだ上にのりが写真にはみ出して、写真の色落ちが台紙にべったりとついた物も。あとははみ出したのりで書類の折り返った部分がくっついてしまい、剥がすのに苦労しました…。
紙を貼るのに一番便利なのはスプレーのりですが、写真用の強力のりも大した値段ではないし、1個買っておくと結構色々使えるのでオススメです。
ついでに、写真を写真屋さんで貰ってきた大きさのままべったりと貼る人もいますが、書類にきちんと写真の枠が印刷されていたり、「3cm×4cm」などと大きさが指定されている場合は、本当はきちんとその大きさにして指定場所に貼るべきですよね。もしかしたら事務処理時に写真の上の空白部分に整理用のバーコードシールなんかを貼るかもしれないし、何か処理上の理由で写真がはみ出していると困るかもしれませんし。
その3 先生って、大変。 願書と一緒に入れる事になっている「調査書」。学生の皆さんは見てはいけないことになっていますが、開封作業員はこの書類が事前に開封されていないか、名前や学校、履修過程などが願書や書類を送ってきた封筒に記載されたものと同じかどうか、学長や担任の印鑑があるかどうかなどをチェックする訳です。
で、まぁ本当は担任のコメントなんかは見なくて良いのですが、つい目に入ってしまうのです。当然細かく内容について話す事は出来ませんが(どうせ鳥頭なので、どこに何が書いてあったかなんて細かく覚えてませんが)、ざざっと見ていて思った事は「先生って大変ね」という事。
何がどう大変かって、なるべく1人でも合格できるように、どんな生徒でも魅力的に紹介しないといけない訳ですよ。ですから身近な例で例えるなら、「デブ」と言うと身も蓋もない所を「ふくよか」と表現するように(ひどい例えですが…)、生徒の良い所は勿論悪い所もなるべく魅力的に表現しようという努力が伺える文章になっています。
履歴書の場合は自分で書ける代わりに、自分で自分の良い所や悪い所を分析して魅力的に見えるように文章を考えないといけないのですが、自分のを書くのだって難しいのに、先生はそれを生徒全員分でやらないといけないんですよ!?考えただけで気が遠くなります。
もうほとんどの大学が願書の受付を終わっていそうですし、受験生は多分このページなんて見ないと思いますが、これから書類を用意する予定のある方はなるべく印象の良い書類を作って、頑張って試験に臨んで頂きたいと思います。
毎年丁度受験シーズンに雪が降ったりして大変ですが、受験生の皆様頑張って乗り越えて下さい!
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