水神の近所の名物で「
深川飯(深川丼)」というのがあります。漁師が食べていたのが元らしいですが、要はご飯にアサリの味噌汁をかけた、所謂「猫ご飯」です。
しかし元はそんな庶民的な食べ物だというのに、観光案内などで紹介されているのは何故だか高い店ばかり。内容も味噌汁かけご飯は少なく、アサリの炊き込みご飯やら蒸したご飯やら、何だか凝っています。森下にある「みや古」や、深川江戸資料館の斜向かいと門前<仲町の富岡八幡宮入り口にある「
深川宿」、門前仲町の甘味処「
由はら」などが有名なようですが、1100円~2000円で、どこもちょっと食べに入るような値段ではないんですよね。観光客なら物珍しさで食べに行くでしょうが、地元民は絶対入りません。
で、今回は来日した香港朋友を連れて門前仲町へ行ったはよいものの、ちょっと時間が遅かったために当初の目的であった縁日の屋台が全然無くて、一応名物もあるというのに普通に全然関係ないものを食べさせるのもどうかと思い、門前をうろうろしていたら、ある意味穴場を見つけました。なんと和菓子の「
伊勢屋」です。
ここは和菓子屋の店舗の横についているような小さな食堂で、入り口でまず食券を買い(機械ではなくレジのおばちゃんに頼む)、席について商品が運ばれるのを待つタイプ。決して高級な店ではないので、
深川飯や深川丼が550円!これなら地元民でも入る値段です。
勿論味のほうも、薄味ながらそれなりに美味しいので、次から人を案内する用事があったら、ここに連れて来る事にします。

こちらは「深川飯」。この店ではあさりの味噌汁ぶっかけご飯をこう呼んでいるそうです。
油っぽいものではないので、猫舌でも割と早く食べられる温度になりますし、さらっとしていて食が進みます。割と薄味なのですが、あまり気にはなりません。
濃い味が好みな人には物足りないかもしれませんが、今回は特に香港の人を連れて行ったので、あまり濃いと食べられず、この位で丁度良かったですね。

こちらが「深川丼」。この店ではごはんにアサリの卵とじが乗っていました。
こちらも薄味なのですが、とろりとした卵とじとアサリの食感がよく、食べ応えも充分です。味噌汁もついているのがちょっと嬉しいですね。
ちなみに定食の類についている漬物は沢庵と高菜でしたが、沢庵はかなりしょっぱいです。
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