カプコンから「
ASURA'S WRATH(アスラズラース)」というゲーム(?)が2月23日に発売されまして、1か月少々が経過いたしました。
実はワタシは体験版をやった上でサイトの詳細内容を見てなかなか気に入ったので、思い切って「
特装版~天~」というカプコン直売の限定版を買ったのですが…。なんとなく予想はついたものの、世の中的にあまりにも盛り上がっていなくて、むしろ特装版を買っておいて良かったなと思いました(爆)。
<今後ムックや原画集の類が出ない予感がするから。 個人的には結構好きなのに、どこの攻略サイトも体験版情報のまま更新を放棄したような状態だったり、最低限の情報しか載らずに掲示板も書き込みがほぼ無い状態で悲しいので、せめてここで独り言を語ってみたいと思います。
個人的には凄く気に入りながらも、これは好みが分かれまくりだな~と思ったこのゲーム。まずはその理由から語ってみます。
<アスラズラースは流行らないと思った理由>
★そもそも「ゲーム」と呼んで良いのか謎な構成 PS3とXbox用に発売されて、ちゃんと「操作して敵を倒す」という動作が出来るようになっているので、一応「ゲーム」の形にはなっていますが…。
1ステージの所要時間がムービーを飛ばさない状態で大体15分前後の所、成績の「タイムスコア」(多分実際の戦闘時間)は3~5分程度(敵と難易度と腕にもよりますが)だったりするので、
ステージの2/3程度がムービーとQTEと言っても過言ではない状態。
ジャンル的には「アクションゲーム」でありながら本題の「アクション」部分が凄く少ないし、1話の構成が30分アニメ番組のように毎回スタッフロールを流しつつ開始、まんなかあたりにCM前後のようなカットが入り、直後にCM後のようにカット前の展開を若干繰り返し、終わると次回予告のようなものを挟むという形なので、「
ミニゲームのついた映像作品」という印象を否定できません(狙ってやってるみたいだし)。
まぁジャンルが「体験型連続活劇アクション」なので、その通りなんですけど。
★やってもやらなくてもいいQTE QTE(Quick Time Event)がムービーに挟まる事で、ぼーっと見ているだけでなく一体感を演出しているのは判るのですが。かの「
ダイナマイト刑事」のように、入力に成功すると有利な状態、失敗すると不利な状態で次のステージに進むという感じの物なら良いですし、「
ライジングザン」のようなボス戦トドメイベントやら漢イベントのような連打も燃えますが、ほとんどの場面のQTEはただ単に戦績の「シンクロニックレート」を稼ぐだけの存在で、
成功しようと失敗しようと展開に全く影響がありません。
確かに「失敗したらいきなり死亡」みたいな展開になるのはキツイですが、QTEに気を取られているとムービーを堪能できないし、
ムービーを飛ばしたい派にとってはQTEが入っている所為で飛ばせないので、「QTEが入る意義」が戦績以外に欲しかったです。
ちなみにアスラVSヤシャの所(6話と15話)だけは、QTEに成功すると何度かコマンドが出て、その度にキャラクターも打撃を避ける動作をしますが、失敗するとさっさと殴られて先に進むようです。
★戦闘の目的が「バーストゲージを溜める為」 通常のアクションゲームでは攻撃する事で敵の体力ゲージを減らし、ステージ内の敵を倒して進む訳ですが、アスラズラースでは個々の敵のゲージは表示されず、敵を攻撃する事で自分の「バーストゲージ」を溜め、一定のステージ毎に「バースト攻撃」(イベントみたいなもの)を出して進みます。
つまり、ある程度出る敵は決まっているものの、そこにいる敵を全部倒さなくてもゲージさえ溜まれば半強制的に次のステージに行けるようになるので、敵がわんさか出てくるステージでは
小物の相手をしていても大物と対決していてもゲージが溜まれば同じこと(バトルポイントの成績は違うと思うけど)。大技を決めた時にはカットインムービーがちょっと爽快ですが、それ以外は地味なので、何だか
戦闘が「ゲージを溜める為の作業」に見えてきて面白みに欠ける気もします。
あとボス戦の時はともかく、雑魚だらけのステージでは敵があとどの程度攻撃すれば倒れるのかが判りにくいです。
ちなみに一度「バースト」を出すと次の戦闘時にはゲージが体力MAXのバースト0に戻りますが、戦闘中は減った体力の回復は出来ないので、ボス戦や長いステージではちょっと苦労します。
★やりこむ人にやさしくない、不親切メニュー アクションゲームを一通りクリアすると、今度は戦績をチェックしてダメだったステージをやり直したくなるもの。「EPISODE MENU」で各ステージの戦績を難易度別に一覧でチェックできて、そのままステージを選択して開始できるのは良かったのですが…
難易度は一旦タイトルに戻って「設定」のところで変更しないといけないのは不便すぎです。ステージを選んで「開始」の時に、難易度とゲージも選べたら良かったのに!
あとプレイ中に死亡した場合、「直前のセーブポイントから開始」(つまり「途中からリトライ」)と「難易度を落として開始」はあるのに「初めから開始」は無いので、
初めからやり直したい場合は「タイトルに戻る」→「エピソードメニュー」→話を選んで開始という面倒臭い手順を踏まなければいけません。リトライしたらその分減点されるので、点数を稼ぎたい場合は初めからやり直す方が良いと思うのですがねぇ…。(;´Д`A
そしてこんなイマイチな事に気づきながらも、このゲームを買って良かった理由はこんな感じです。
<ワタシがアスラズラースを買った理由>
★「北斗の拳」や「魁!男塾」のような熱(苦し)い漢のドラマが大好きだ 公式サイトのストーリーにほぼ書いてありますが、とにかくムキムキマッチョ兄貴が肉弾戦をくりひろげる展開で、女性キャラはほとんどいません。熱いです。熱苦しいです。そして燃えます(笑)。
★現実世界にはありえない、スケールの大きい話が好きだ 主人公は「神様」なので、色々人間離れしてますが…しょっぱなから宇宙だし、地球レベルの巨大な敵にほぼ素手で戦いを挑むと言う、無茶苦茶なお話。しかしアニメやゲームが変に現実的ではつまらない訳で、この位壮大にぶっ飛んでる方が清々しいですね。
★アクションゲームは好きだけど下手 公式にも「ドラマの進行を阻害しにくい様、通常のアクションゲームに比べ、難易度は低めに設定されております。」(
スタッフブログ第19話)と明言されている通り、アクションゲームとしてはかなり簡単に出来ているので、NORMALでも割と「俺TUEEEE」気分を味わえます(笑)。
一応初回特典で減りにくいゲージを貰ったので、それを使ってEASYでやり始めたのですが、確かデウス戦で初めて死にまして、「このゲームって、死ぬことあるんだ!」と驚いた位。(^_^;)
★ボタン連打は燃える このゲームはボタンを連打するQTEもありますが、ゲーム中も割とボタン連打でいけてしまうので「連打ゲー」と馬鹿にされているところもあるようです。しかしヘタレゲーマーにとっては、簡単に燃えられてちょっと嬉しくもあったりします。
★アニメやドラマのDVDボックスに比べたら、ゲームソフトは安いと思う アニメや特撮なんかのシリーズをDVDで買うと、たった2話程度で6000円位するんですよね…。そう考えると一応完結したシリーズもの1作が6990円っていうのは安いかもと。まぁアニメ等は事前にテレビで放送を見たり録画出来たりする事が多いのが決定的に違いますが、絵柄もストーリーも好みで、映像が物凄いクオリティだったので満足です。
まぁ真エンドは投げっぱなしでダウンロードコンテンツに続くので、更に700円出さないといけない訳ですが、
ヤシャがかっこいいので妥協(笑)。
<アニメ絵の11.5話と15.5話は絵が気に入らないので買う気ナシ。
と言う訳でかなり好みと意見の分かれるゲームとなっておりますが、ゲージを変える事で難易度を上げたり、ヘタレゲーマーがHARDでSランクを取れたりもできます。まぁどちらかというとやはりヘタレ向けなんですが、体験版をやって話が気に入った方なら楽しめるかと思いますよ~。
…正直、続編はDLC以外無いだろうなと思ってますけどね。(ーー;)
カプコン「アスラズラース」公式サイト:
http://www.capcom.co.jp/asura/アスラズラース 攻略の虎:
http://toragame.com/asura/ 続きを読む »