ちょんまげ天国!

 最近布袋戲(台湾の木偶劇)の曲の元ネタを探す為、姉が図書館に行って色々なCDを借りてきます。
 霹靂や天宇など、布袋戲のビデオシリーズ版のBGMやテーマに使われている曲は、大抵日本のゲームやら演歌やらをそのまま、もしくは微妙に編曲したり、カラオケ版を利用したりして使っているのです。
 で、いつもは借りないような北島三郎だの細川たかしだののCDを借りてきて、曲を布袋戲のサウンドトラックと聞き比べていたりするのですが、先日姉は個人的にステキなものも借りてきました。

ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~
ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~


 実は時代劇大好きな水神姉妹。最近はテレビ自体をほとんど観ないのですが、時々母なんかが子連れ狼を観ていたりすると、一緒に観てしまったりします(その他ドラマや映画なんかは観ないのに)。何しろ小学生の時分から、放課後急いで帰ってテレビの6chをつけ、「江戸を斬る」や「大岡越前」なんか観てましたからね~。(笑)
 そして夏休みの楽しみは、朝10時半から10chで再放送される時代劇と、昼の1時5分から12chで再放送される時代劇!
 10chの方は「必殺!」シリーズや「三匹が斬る!」などのような、私もリアルタイムで観た割と新しいものから、「伝七捕物帳」、「新五捕物帳」といった古い(私が生まれる前のも多い)人情味あふれる勧善懲悪系時代劇が多くて、12chの方は「大江戸捜査網」、「おしどり右京捕物車 」、「子連れ狼」、「影の軍団」などといった、影のヒーロー物や割と殺伐とした作品が多かったです(…今はどうなんだろう)。

 そんな感じで再放送の古い時代劇まで結構観ていたので、この「ちょんまげ天国」のCDに収録された作品は、私にとっても懐かしい作品が多数あります。流石に「てなもんや三度笠」は古すぎて題名しか知りませんが、知らないタイトルを挙げるほうが早いくらいですね。<「江戸を斬るⅡ」の「ねがい」なんか、1番だけなら歌詞見ないで歌えるし。(笑)
 有名どころの歌やテーマも多数入っていますので、時代劇が好きな人には是非お薦めです。

 と言う事で、同じCDを早速ネットで買いました(姉支払い)。新品で買うならAmazonが一番安かったです(定価税込み2,100円のところを1,890円。1500円を越えているので、送料は無料。他所でも売っていますが、送料無料で1割引は他にありませんでした。)
 「いや~、買うほどでは」という方は、近所の図書館なんかを見てみてください。うっかり(?)入ってるかもしれませんよ~。( ̄ー ̄)

 ちなみにもう1つ、時代劇ファンにお薦めの漫画なんかを。

江戸むらさき特急


 ほりのぶゆきの時代劇ネタ4コマ漫画で、かなりぶっ飛んでます。水戸黄門ネタが結構多いのですが、何気に「新五捕物帳」の黒豹ネタ(下の「※注」参照)も目立ちます。
 1999年に出版されたビッグコミックス・ワイド版(920円)が安上がりでお薦めなのですが、全3巻のものが古本屋にも置いてあると思いますので、ちょっと覗いてみてください。きっと噴出しますよ。(笑)
※注
江戸を斬る
第1部(1973~1974年)は「梓右近隠密帳」と言うサブタイトルの、竹脇無我主演の全然違う話だったようですが、第2部以降は「遠山の金さん」系の時代劇。
西郷輝彦が遠山金四郎(遠山左衛門尉)役を演じ、松坂慶子が妻のおゆきを演じていたのをよく観ていましたが、第7部と第8部は遠山金四郎役が里見浩太朗でした(おゆき役は第7部ではいなくて、第8部は城之内早苗)。
西郷輝彦もかっこいいのですが、時々出てくる「紫頭巾」(おゆきが顔を紫の頭巾で隠した男装で登場して活躍する。しっかりと馬に乗るシーンとか、殺陣もあってスゴイ)がまた、なかなかにかっこよくて好きでした。

伝七捕物帳(1973~74年)
元は陣出達朗の小説。本の紹介には「朱ぶさの十手と分銅ぐさりを武器にして、悪人どもを懲らしめる黒門町伝七親分~」という事が書いてあります。
伝七役を中村梅之助が務め、分銅鎖や十手捌きが見もののようなのですが、実は一番印象が強かったのは、事件が解決した一番最後に皆で「お手を拝借!よよよい、よよよい、よよよいよい」と右手の人差し指と親指をくっつける動作をして(拍手ではない)、中村梅之助が「あ、めでてぇなぁ~」と締めるシーンでしたり。σ(^_^;
ちなみにこの作品にも「北町奉行・遠山左衛門尉」が登場しますが、なんと中村梅之助の二役です。

新五捕物帳(1977~82年)
駒形に住む熱血タイプの岡っ引新五(杉良太郎)が、持ち前の鋭い勘と東流合気柔術で悪人を捕まえる、勧善懲悪時代劇。
若い杉良太郎のクールな流し目に、クラクラ来た奥様も多い事でしょう。(笑)
東流合気柔術が自慢なので、オープニングで杉良太郎がひたすら投げまくってます。投げた人数を数えてみた事もあるのですが…16人くらいだったかなぁ。
そしてテーマ曲が杉良太郎の歌う「江戸の黒豹」という歌でして、歌自体はなかなかカッコイイのですが、漫画「江戸むらさき特急」ではこれをネタに、「江戸の黒豹」を歌う杉良太郎似(?)の黒豹着ぐるみのヒトが…。(;´Д`A

大江戸捜査網
1970年~1992年まで放送された、人気の作品。世間の「悪」を裏から探る「隠密同心」と呼ばれる秘密組織の活躍を描いたもので、「隠密同心心得の条」の最後の1文「死して屍拾うものなし」がかなり有名ですね。
ちなみにリンクしたのは映画版のDVDですが、TVシリーズの方は市販化されていません。
今でもファンはかなり多いようで、ネットで検索したらかなりマニアックなサイトがいくつか出てきましたよ。

おしどり右京 捕物車(1974年)
悪人の陰謀で半身不随となった元北町奉行所与力・神谷右京(中村敦夫)が、妻はな(ジュディ・オング)に箱車(子連れ狼の大五郎が乗っているヤツみたいなの。本当に箱に車と持ち手が付いたような感じ)を押してもらい、鞭を武器&手の代わりに使って「下請け同心」として復活し、悪人を追い詰める話。
終わり方が何気に理不尽でしたが、殺陣がとにかく凄かったです。だって、刀で襲い掛かってくる人達相手に、「はな、押せ!」とか指示を出して奥さんに押してもらいつつ、鞭と刀で攻撃。悪人達と右京&はな、右京の下引きやら、もう人が入り乱れてごちゃごちゃだし、時々奥さんが危険になったり車が転げたりと、ヒヤヒヤするシーン満載でした。

子連れ狼
元は小池一夫作・小島剛夕画の漫画。
公儀介錯人の座を狙う柳生烈堂の謀略で一族と妻を惨殺され、自らも地位を追われた主人公・拝一刀役を萬屋錦之介が演じたもの(1973~1976年)が一番有名ですね。最近は北大路欣也が拝一刀を演じたものが人気です。
この昔の作品の方で強烈だったのが、何より血糊の飛び散り方でしょうか…。スゴイんですよ。ホースで水撒いてるみたいに散りますから。( ̄△ ̄|||)
あとは大五郎が乗っている乳母車。水陸両用で火縄銃の弾を防ぐのにも使え、色々武器を仕込んである優れものです。フィギュアでは映画版の拝一刀役を演じた若山富三郎に似せて作ったようですが、銃火器は無いものの槍などで乳母車を武装できて、なかなかマニア好みな出来具合で。(笑)

↓北大路欣也版公式サイト
子連れ狼子連れ狼2子連れ狼・完結編

影の軍団(1980~1985年)
千葉真一扮する主人公が率いる、伊賀忍者が主人公の忍者アクションもの。
伊賀忍者と言っても普段は庶民にまぎれており、1作目では服部半蔵が湯屋の主人に、2作目では柘植新八が小料理屋の主人に、3作目では多羅尾半蔵が湯屋の釜焚きに、4作目では服部半蔵が便利屋の人足になってます。
そして全部に共通するのが、主人公に言い寄るおりん(樹木希林)の存在。3、4作目はおりんが店主なので、主人公が普段は特に情けないヒトになってて笑えます。
基本的にはシリアスな話なので、中には仲間がお亡くなりになってしまうような展開もあるのですが、アクションとギャグな展開も上手く混ぜてテンポ良く進むところが魅力ですね。
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